【キングダム】オルド合従軍敗北の原因にもなった、山岳戦での王翦との戦い
合従軍で燕軍の総大将を務めたのが、燕の大将軍であるオルドです。平地の民の血筋を受け継ぎながらも山岳地で生まれ育ち、山岳部の地形を見通す「山読み」の技術を武器に、北の山岳族たちの王にまで昇り詰めた英雄です。
合従軍での戦いでは、オルドは王翦軍と対峙しました。交戦当初はオルド側の軍勢が王翦の砦の心臓部を攻め落とし、王翦(おうせん)軍は撤退したかに見えました。
そのまま函谷関の裏へと通じる
「大断崖の橋」
を越えようとしますが、撤退したはずの王翦(おうせん)軍に背後から急襲され、主力の8千人を失ったばかりか考まで撤退させられたのです。
得意なはずの山岳地帯で不覚を取ったことによってオルドは、以後の戦局において王翦を警戒するあまり、砦から動くことができませんでした。
それが遠因となって媧燐(かりん)の函谷関攻めは失敗し、合従軍の敗北へとつながっていったのです。
【キングダム】オルド趙へ侵攻するも、眠れる虎・司馬尚を起こしてしまう
その後作中で姿を見せていなかったオルドが、再び姿を現したのは秦が鄴攻め(ぎょうぜめ)に大忙しの時でした。
秦を迎え撃つために守りが手薄になった間隙を突き、軍勢を率いて趙へ侵攻したのです。
ただ狙いを付けた趙の中都市・青歌には、かつて李牧から三大天に任命されるも趙の中枢を嫌うために要請を断ったという司馬尚(しばしょう)がいました。
その実力はオルドが
「大虎」
と称するほどで、わずか5千の兵で2万人からなるオルド軍を足止めし、さらに趙軍によって2つの城を落とされたことで、オルドは趙から撤退を余儀なくされたのです。
去り際に
「名は覚えた また来るぞ 司馬尚」
と言っているように、おそらく今後オルドは雪辱の機会を虎視眈々と伺うことになるでしょうし、当然そういった思いは函谷関で煮え湯を飲まされた王翦(おうせん)に対しても抱いているはず。
また史実では、のちに信が燕を攻めることから、信とオルドが対峙することも十分考えられます。
少しイマイチな印象を受けますが燕のトップクラスの武将であることは間違いありません。
その姿もアジア人というよりは・・・
という容姿をしているので今後オルドの物語が描かれていくかもしれません。