廉頗という最強の大将軍はキングダムを語るうえでとても大切なキャラクターです。
魏との戦いで廉頗四天王も無類の強さを見せました。
主人公信が成長する上で重要な戦いになった事は言うまでもありません。
今回はそんな大将軍廉頗と廉頗四天王について解説させていただきたいと思います。
これを読んでいただければ、これからのキングダムがますます面白くなること間違いなしです。
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是非最後までご覧ください。
【キングダム】元趙三大天大将軍廉頗
魏(ぎ)と秦(しん)との戦いで魏(ぎ)軍を率いていた廉頗(れんぱ)は、かつての趙の3人の名将「三大天」のひとりとして数々の戦地に赴き、秦(しん)の「六大将軍」とともに歴史に名の残る伝説を作り上げた大将軍です。
秦と魏の戦いが起きた年、趙王に即位した悼襄王(とうじょうおう)は、太子のころに素行が悪くいさめられた逆恨みから、廉頗(れんぱ)の大将軍の位をはく奪しようとします。
これを拒否した廉頗は趙の大将軍でナンバー2の実力を持つ楽乗(がくじょう)と対決して勝利し、投降させました。
趙に帰るつもりはないという廉頗に対し、楽乗は
「そんなに軽かったのですか!?趙国への思いは!」
キングダム第194話
廉頗は
「戦への思いの方がはるかに重い!」
キングダム第194話
と答え、
「戦が廉頗のすべてだ」
キングダム第194話
と笑みと怒りを交えた表情で趙を去りました。
廉頗にとって戦に出ることは、国を捨てるほど大切なものでした。
魏に亡命した廉頗は、3年後に秦が山陽に侵攻すると、魏の大将軍として軍を率いることを決意します。
戦に対して強い思いを持つ廉頗ですが、戦場に再び戻った理由はそれだけではありませんでした。
廉頗は自分たちが作り上げた栄光の時代の流れに飲まれることを許せず、どんな状態であろうとも
「六大将軍」
や
「三大天」
が戦場に出れば必ず勝つものと信じていました。
ところが、実際には
「六大将軍」
や
「三大天」
はみな命を落とし、生き残っているのは彼だけです。
だからこそ廉頗は自分だけでも時代の流れに逆らい、栄光が色あせないようにと戦い続けたのです。
しかし、信に出会い廉頗は
時代が次の舞台へ向かっている
事を悟ります。
秦軍との和睦の後廉頗は
自分たちの伝説を塗り替えるには中華統一を成し遂げるしかない
キングダム第241話
と信に助言し、山陽を去りました。
秦軍に敗北した廉頗は、魏王の恩情もあって死刑を回避されたものの国をついほうされ、楚に亡命します。
史実では楚で病死したとされる廉頗ですが、紀元前225年に信の率いる秦軍が楚に侵攻したとき、作中で是非再び矛をとって活躍して、成長した信と戦うシーンがみたいですね。
【キングダム】廉頗四天王輪虎
王騎にひと太刀浴びせるほどの突破力と戦の才をもつ武将
魏の大将軍である廉頗は、
「廉頗四天王」
と呼ばれる4人の強力な部下を従えており、その中でも紹介する輪虎は、最も危険な男と知られています。
顔立ちは少年のようですが、年齢は30を超え、性格は飄々としていてどこかつかみどころがないような印象です。
一見不真面目そうな感じですが、廉頗に絶対的な忠誠を誓い、自らを
「僕は・・・天の与えし廉頗の剣だからね」
キングダム第231話
と語っています。
輪虎はもともと戦争孤児であり、子供のころに餓死しかけているところを廉頗に助けられた過去があります。
それ以来、輪虎は廉頗に恩を返すべくすべてを捧げ、数多くの戦地で戦果をあげました。
また、同じ四天王である玄峰(げんぽう)から戦術を教わっており、輪虎は
「二番目に恩を返さなくてはいけない人」
キングダム213話
として彼にも恩義を感じていました。
そんな輪虎の武将としての実力ですが、「廉頗の剣」を自称するだけあって剣術に長けています。
魏と秦の戦いの序盤では、槍の達人である王賁(おうほん)と対決しました。
王賁(おうほん) から繰り出される必殺の「龍指(りゅうし)」を回避し、返り討ちにしました。
輪虎の恐ろしさは剣だけだはなく、敵の本陣を素早く突破して将の首を討ち取ることを得意として、魏と秦との戦いでは暗殺者としても活躍しました。
過去には
秦の六大将軍王騎にひと太刀を浴びせた
こともあり、このことからも彼の力量がどれだけ高いかわかると思います。
魏と秦の戦いの最終日は、輪虎は大将の首を取るべく怒涛の勢いで進軍します。
そこに信が現れ、二人は一騎討つをします。
しばらく拮抗状態になりましたが、輪虎を失うわけにはいかないと魏軍の魏良(ぎりょう)が割って入り、秦軍の楚水(そすい)が信を守るために、彼に助太刀します。
結果、楚水(そすい)が魏良(ぎりょう)を撃破し、輪虎の注意がそれたところを信が一撃を与えました。
致命傷をうけた輪虎は戦い続けながらも、
「ひょっとしたら殿が亡命し、前線から退いたあの時・・・僕の役目は終わっていたのかもしれませんね」
キングダム第231話
と廉頗に思いを馳せ、信の突きを胸に受けて命をおとしました。
この戦いにより魏軍は主力を失い、信は戦が終わった後、論功行賞で将軍の首を取ったということで正式に千人将に昇格しました。
【キングダム】廉頗に仕える3人の猛者 介子坊・玄峰・姜燕
数々の修羅場をくぐり抜けた廉頗四天王
廉頗四天王は輪虎以外に、介子坊(かいしぼう)、玄峰(げんぽう)、姜燕(きょうえん)の3人がいます。
みな戦い方や性格は大きく異なりますが、秦の六大将軍や趙の三大天が活躍していた時代のいくつもの修羅場をくぐり抜けた猛者であるという点は共通します。
無類の破壊力をもつ四天王筆頭介子坊(かいしぼう)
介子坊(かいしぼう)は、四天王筆頭を務め、廉頗に右腕と言われている巨漢の武将です。
正面からぶつかり合う戦いを好み、その力は廉頗に匹敵するともいわれています。
単独で100以上の戦勝を挙げる豪傑
ですが、一方で心理戦やゲリラ戦に弱く、魏と秦の戦いでは桓騎(かんき)に振り回されていました。
かつて趙軍総司令も務めた軍略家玄峰(げんぽう)
玄峰(げんぽう)は、かつて趙軍全体の総司令を頼まれたこともある軍略家です。
廉頗や四天王よりも高齢で、若いころの廉頗や輪虎の師を務めている時期もありました。
プライドが高く、自分が立てた作戦で一方的に敵を殺戮することに喜びを感じるなど嗜虐的(しぎゃくてき)な一面も持っています。
また、戦局が不利になると退散する慎重派であり、魏と秦の戦いでは、煙幕を使った作戦ですさまじい数の死傷者を出しながら王賁(おうほん) の軍が出現するとすぐさま退却しました。
戦いの中盤では介子坊(かいしぼう)を苦しめていた桓騎(かんき)軍の本陣を見破ったものの、伝令係に扮した桓騎(かんき)に首をはねられて命を落とします。
中華十弓にも名を連ねる姜燕(きょうえん)
姜燕(きょうえん)は中華十弓の1人にも数えられる弓の達人です。
彼は常人が放つ矢の倍の飛距離を飛ばすことができ、また、鏑矢で遠く離れた部隊を操ることができます。
姜燕(きょうえん)は祖国の亡命とともに廉頗に忠誠を誓いましたが、それ以前は廉頗と戦い、五分に渡った経験ももっており、指揮官としてもすぐれた一面を持っています。
魏と秦の戦いで、廉頗四天王は輪虎(りんこ)、玄峰(げんぽう)のふたりが命を落とし、介子坊(かいしぼう)と姜燕(きょうえん)が生き残りました。
主である廉頗が敗戦の責任をとって楚へ亡命しましたが、忠誠心の高い介子坊(かいしぼう)と姜燕(きょうえん)も付き従ったと思われます。
今後廉頗が戦場に現れたときにはこの二人も間違いなく参戦することではないかと思われます。