【キングダム】紀彗(きすい)民と部下に慕われる離限城の城主・紀彗
紀彗(きすい)という武将をご存じでしょうか2021年2月現在マンガをご覧になっている方は、ご存じだとは思いますが、4月スタートのアニメ版を待っている皆様はまだご存じではないと思います。
人物背景がとても切なく感動的で個人的にとても大好きな戦いです。
今回は今後アニメで描かれるであろう黒羊の戦いの最重要人物紀彗(きすい)について考察いたします。
生まれ住む城を守るため黒羊を失ってしまった
趙の将軍である紀彗(きすい)は、黒羊地帯から8㎞離れた場所にある離眼城の城主です。彼は大将軍級の武勇と兵法を備えており、兵の心の掴み方を心得ています。
また優れた戦略家でありながら本能型の武将である慶舎が
「お前は私と同じ匂い。がする」
(キングダム第443話)
と言ったことから、慶舎(けいしゃ)に似たタイプの武将だと思われます。
秦が黒に攻め入ると、紀彗は慶舎(けいしゃ)の副将を任され、幼なじみである馬呈と劉冬とともに出撃。
紀彗(きすい)が率いる離眼軍は、断崖から騎馬隊で急襲するといった蛮勇を振るい、あの王騎(おうき)から化け物と評される桓騎軍を一時的に撃退してみせます(キングダム第459話)。
それもそのはず、
じつは離眼軍は趙軍のなかでも一二を争う強さを持っていたのです。
しかし
「紀彗」
という名は秦に届いておらず、趙の抱える危険な武将の名はすべて頭に入れてる摩論すら知りませんでした。
その理由は、5年前に起きた
「離眼の悲劇」
と呼ばれる事件以来、外で大きな戦をしていないからでした。
かつて離眼は、地域の覇権をめぐって暗何と争っていました。
離眼は暗何の城主を討ち取ったものの、城主の息子に離眼城の女や子どもたちを人質に取られてしまいます。
離眼の城主である紀昌は、彼らの命を救うために、自分を含め将校や兵とともに投降して処刑されます。
こうして紀昌の息子である紀彗が新たな城主となり、主だった大人たちを失った離眼を導いたのでした(キングダム第463話)。
黒羊の戦いで紀彗と離眼軍は善戦しました。
ところが慶舎が信に討たれ、さらに桓騎(かんき)が女や子どもの死体で作った残酷なオブジェを紀彗に贈り、離眼城へ攻めようとします。
黒羊と離眼城のどちらを捨てるか。苦渋の選択を迫られた紀彗は、離眼城に戻ることを選びます。
その結果、趙軍は軍の半分を失い、最終的に撤退を余儀なくされました(キングダム第483話)。
秦がに進軍すると、紀彗は李牧(りぼく)によって趙の西部にある武白城に召喚されました。
黒羊を奪われ、離眼城まで離れざるをえなくなった紀彗の怒りは相当なものです。
紀彗は必ずや郡の戦いで秦軍に怒りをぶつけることでしょう。
そして必ずや李牧と共に信や秦国の大きな敵になることが確実です。