「東洋医学」陰と陽を上手に組み合わせて食べる!
東洋医学には「陰陽論」という考えがあり、この世のすべてが「陰と陽」の二つに分けられるというのです。
この陰陽論によれば、「陽性の食材」には、「締める、温める、凝縮する」性質があります。
食材を陰性・陽性に分類し、植物系のものには、次のような、それぞれに共通した特徴があります。
「陰性の食材の特徴」(緩める、冷やす、拡がる食材)
- 暑い気候・土地でとれる
- 育ちが早い
- 地上から上にまっすぐ伸びる
- 水分が多く柔らかめ
- 早く煮え、すぐに柔らかくなる
- カリウムが多い
「陽性の食材の特徴」(締める、温める、凝縮する食材)
- 寒冷な気候・土地でとれる
- 地下に垂直に伸びる
- 水分が少なく、固め
- 煮るのに時間がかかり、あまり柔らかくならない
- ナトリウムが多い
暑い気候・土地では、体を冷やす食べ物が取れ、寒冷な気候・土地では、体を温める食べ物がとれます。
というのは、そこに暮らす人間の体に必要なものが、その場所で育ち、収穫できるということです。
ちょっと「以外」だった唐辛子にしてもカレー粉(の原材料になるスパイス)にしても、熱い地域でとれ、また暑い地域に住む人たちが常に口にしているものなのです。
自然界には本当によくできていますね。
ただここで注意が必要なのは、「体を冷やすものは絶対に食べてはいけない」とか、「体を温めるものだけをたべればいい」というわけではありません。
食材それぞれに、豊富に含む栄養素が異なります。
たんぱく質、脂肪、炭水化物や、何種類ものミネラルやビタミンを、まんべんなくバランスよくとるためには、体を冷やす・温めるという基準だけで「食べてはダメな食材・食べてもいい食材」と決めつけることはできません。
また、陰性の(体を冷やす)食材、陽性の(体を温める)食材のいずれも、食材によって、陰陽それぞれの度合いに違いがあり、また、陰・要のどちらともいえない中間の食材も存在します。
これらを上手に組み合わせて取るようにしたり、陰性のナスやピーマンやキュウリでも、陽性の味噌や醤油、塩などの調味料を使ったりすることで、中和されてプラスマイナスゼロになります。
また、陰性の食材でも火を通すことで、中和されます。
煮る、炒める、揚げる、焼くなど調理の工夫で冷えから体を守ることができます。
トマトも冷やして食べれば体を冷やしてしまいますが、煮たり炒めたりすればOKです。
さらに、これに陽性の塩などで味付けすればさらにOKです。
また、天日干しをしたものも、熱を通したものと同様、陰性が中和されています。
パイナップルやマンゴー、柿など身体を冷やす果物類でも、ドライフルーツ、干し柿などなら、体を冷やす必要はありません。
ちなみに、同じ食材でも、産地によって微妙に陰陽の度合いが異なることがあります。
また、前項の陰性・陽性の食材のそれぞれの特徴から、例えば、ふわふわの柔らかいキャベツは陰性でも、身がギュッとしまったキャベツは陽性、といったように、同じ食材でも、形状などで異なる場合があります。
春先から、夏が旬の春キャベツは、ふわふわで水分が多くて柔らかく、秋口から冬が旬の冬キャベツは、ギュッと引き締まって硬い・・・ここでも自然の摂理が働いているのですね。
旬のものは体にいいといいますが、それは「旬」のものには、人間がその季節を健康・快適に過ごすのに必要な時質や栄養が、備わっているのです。
例えば、夏野菜の多くが陰性なのも、「暑い時期には体が温まり過ぎないようにする」
ためなのです。
また、夏野菜や、夏の果実のスイカなどに、「夏バテ予防」にきくカリウムが多く含まれています。
基本的にはその季節においしい食べ物は、その季節に人間の体が食べたいといっている自分の体の声に耳を傾け、素直になることも大切なことです。
この食材は妊娠力を上げる?下げる?
「カロリーが高いからだめかも」「体を冷やすから」と徹底して食べないようにするのではなく、カロリーが高いものを食べたら適度に運動をする、体を冷やす食材は、他の食材との組み合わせや調理法に工夫して取る。
このように、食べ物は「何を食べるか」だけでなく、「とり方」が重要です
ただ、「妊娠力アップ」という点からは、やはり「なるべく控えておいた方がよい」食材もありますし、逆に、逆に積極的に取るとよい食材もあります。
あるいは、同じように栄養素を含む食材・食品でも、「コレよりもアレ」と、選んだ方がよい食材もあります。
そんな食材・食品のアレコレや、妊娠力アップに効果的・効率的な食べ合わせ方などを、これから紹介していきたいと思います。
ただ、紹介するものは食べたらだめとか、食べなくちゃだめとかではなく、こんな食べ方をするといいのね、ぐらいに頭の片隅においていただき、食生活の参考にしていただきたいと思います。
白砂糖より黒砂糖、黒砂糖より「てんさい糖」
砂糖は陰の食材、体を冷やす食材です。
しかも、食べたとたんに血糖値を上げ、中性脂肪になりやすく、虫歯の原因になるなど、健康面ではあまりいいとこなしです。
話はそれますが、フジテレビのほんまでっかTVで糖類を控えても虫歯ができることとは関係ないという事でした。量ではなく頻度ということだそうです。
番組内でピックアップされた海外の国では消費量は多いのにかかわらず、日本より平均虫歯数の数が違ってました。
なのでお子様に甘いものを控えさせるというよりは、ちょこちょこ食べずに食べる時間を決めて、食べることが重要とのことでした。
つい先ほど見たのでお話ししてしまい申し訳ございません。
話は戻りますが、甘い物大好きな人に甘いお菓子は禁止ですと言われても無理ですよね(私は絶対に無理です( ´艸`))
さらに、必死に甘いもの我慢しているうちにストレスがたまり、突然爆発して甘いものをドカ食いしてしまったなんてこともあります。
そんなことをしてしまったら、かえって逆効果になってしまいます。
あくまでも「取り過ぎない」ということを前提に、一日一回と量を決めて食べるようにしましょう。
そして、白砂糖やグラニュー糖など精製された砂糖ではなく、きび砂糖や黒砂糖のような、精製されていない砂糖がが使われているお菓子の方がよいでしょう。
砂糖の原材料に含まれるサトウキビにも、実は以外に豊富にミネラルが含まれているのですが、精製の過程でそれらはほとんど失われてしまいます。
しかも、精製糖は消化吸収がよく消耗も早いので、血糖値が上がりやすいうえ急激に下がり、ついついまた甘いものが欲しくなるため、取りすぎてしまうのです。
一方、未精製の砂糖はミネラルが豊富で、また、ゆっくり消化吸収され血糖値もゆっくり消化吸収され血糖値も緩やかに上下するため、少量でも満足感が得られ、取りすぎを防ぐことができます。
また、普通の白砂糖や黒砂糖など、「サトウキビ」を原料にした砂糖ではなく、「てんさい糖」なら、なおベターです。
てんさい糖の原料は「てんさい」という大根の一種(「砂糖大根」などとも呼ばれています)なのですが、これは日本では北海道など、寒冷な土地でとれる作物です。
「寒冷な土地でとれる」・・・これがポイントなのです。
温暖な土地でとれる「サトウキビ」は体を冷やす食材ですが、寒冷な土地でとれる「てんさい」は体を温める食材です。
ダイエットにも効果あり!摂った糖質をゼロにする方法
体脂肪が多く、肥満やメタボのような状態では、血管がつまりやすく、子宮や卵巣が冷えやすくなります。
そこで「ついつい食べすぎちゃった・・・」ときに、摂った糖質をゼロにする方法を紹介します。
それは、「20分程度のウォーキング」をしましょう。
というものです。
なにそれだけ・・・と思われたかもしれませんが、もう少しお付き合いください。
昔から「腹ごなし」という言葉がありますが、まさにそれです。
食後に軽い運動をすると、血液中の糖質が分解されて、血糖値が下がります。
そのため、インシュリンが分泌されず、食べた糖質も一部は吸収されないで済み、体外に排出されることになるのです。
食べた糖質が全くゼロになるわけでなくても、余って中性脂肪となるのを防ぐことができます。
お友達とお茶をして甘いケーキを食べたり、レストランでフルコースを食べたときは、帰りはお店の最寄り駅の一駅先まで歩いて、腹ごなし。
庭のあるご自宅なら、庭で縄跳びなども効果的です。
このように、糖質を取りすぎてしまったときは、すぐに軽い運動をする習慣をつけると良いでしょう。
それだけでも体は太りにくくなりますし、筋肉も付きやすくなります。
化学調味料や食品添加物は、血行を悪くする
化学調味料や食品添加物は、体に良くないことをご存じの方もたくさんいらっしゃると思います。
発がん性のあるものや、とり過ぎると神経毒になる恐しいものも中にはあると聞きます。
それほどがいのない物でもすべてに言えることは、「血液を汚し、血行を悪くします」
化学調味料や食品添加物など、もともと自然には存在しないもの、自然の中で存在する形とは異なる形にされているものは、消化器官や腎臓、肝臓などに負担をかけたり、血液中に不純物を増やしたりして、血液が汚され、血行が悪くなるモトになります。
精製された穀物や砂糖も、精製の過程では不純物を取り除いたり、また漂白するために、化学薬品が使われていることがあります。
これも、「生成されたのものより未精製のもの」が良い理由のひとつです。
また、本来、温めるある塩も、化学薬品を使って工業的に精製された塩(「食卓塩」などという名称で売られている塩)は血行を悪くするので、温め効果もちいさくなってしまいます。
同じ食塩でも天然の未精製の食塩(海水などを原料に水分を飛ばした)なら、ミネラルも豊富に含まれている「良い塩」といえます。使われているものもありますし、添加物の入っている食品をすべてシャットアウトするのも難しいと思いますので、「できるだけ避ける」ことを心に止め、できるだけ避けることを心がけることが大切です。
食品添加物の中には、防腐剤や酸化防止剤など、他の害を防ぐために使われているものもありますし、添加物の入っている食品をすべてシャットアウトするのも難しいとは思いますが、心にとめ「できるだけ避ける」ことを心がけることが大切
ではないかと思います。
今回のお話の続きも是非ご覧ください。