趙侵攻への大きな鍵!黒羊丘をめぐる秦と趙の戦い
↓キングダムのアニメを見るなら↓
慶舎・紀彗の趙軍に対して桓騎がとった奇策とは?:
始皇9年。政はついに「加冠の儀」を迎えます。しかし、政が秦国大王への一歩を踏み出そうとしたまさにそのとき、咸陽が反乱軍に攻め込まれたのです。
それは政から玉座を奪うために、呂不韋がしかけた最後の内紛でした。
しかし、飛信隊の活躍と昌平君の裏切りにより、呂不韋の策略は崩壊。
政が名実ともに秦の大王となったのです。
新大王のもと秦は中華統一へ大きく動き出しました。
「黒羊丘」の奪取です。
黒羊丘は趙の西部、秦との国境付近に広がる密林地帯。
小高い丘が5つあり、強固な天然の要塞を建造するのに最適な土地と言えます。
秦はこの黒羊丘を趙攻略のための要所にしようと考えていました。桓騎軍5万と飛信隊8千を合わせた5万8千の軍勢を黒羊丘へと向かわせます。
しかし、趙も黙ってはいません。
李牧の副将・慶舎軍4万と、黒羊丘付近にある離眼城の城主・紀彗3万の軍勢を秦軍へとぶつけました。
黒羊丘戦において、両陣営の基本的な作戦はまったく同じでした。
それは、黒羊丘の中央にある丘を制圧することです。
戦場の心臓部たる中央丘。
そこを制圧した軍が戦況を掌握することができるのです。
両陣営は群を中央と右翼、左翼と展開し、互いの軍がぶつかり合う前線を中央丘より奥へ押し込もうとします。
しかし、
にして飛信隊が趙軍・劉冬の策にはまり前線を大きく下げてしまうことになりました。
一方、左翼前線では雷土とゼノウが趙軍の前線部隊を撃破し、前線を押し上げます。
ところが、突如現れた慶舎軍によって、軍が分断され、一転して窮地に追い込まれたのです。
なんとか離脱したものの、秦軍が趙軍に押される結果となりました。
↓キングダムのアニメを見るなら↓
河了貂(かりょうてん)と渕(えん)が突破口を開く活躍
黒羊丘戦2日目、前線を押し上げたい飛信隊は、密林地帯を勢いよく突破し、対岸の敵の背面を攻撃して突破口を作ります。
しかし、その先に待ち受けていたのは大きな川でした。
対岸には趙の馬呈軍が陣取っています。
橋もない不利な渡河戦を強いられることとなった飛信隊。
しかし、河了貂のみごとな采配と渕の活躍で、馬呈軍を撃退することに成功するのです。
こうして、各地での奮闘で前線が押し上げることに成功し、中央丘に手が届くところまできた秦軍。
しかし桓騎は腰を上げませんでした。
飛信隊信趙国将軍慶舎を討ち取る
桓騎の沈黙は黒羊丘戦4日目まで続きます。
その沈黙を破ったのはしびれを切らした慶舎です。
突如、慶舎が中央丘の麓で劉冬と馬呈の軍と競っている飛信隊へ突撃したのです。
しかし、それは飛信隊をおとりにした桓騎の罠でした。
桓騎は慶舎軍の背後からゼノウ軍をぶつけます。
命からがら乱戦から離脱した慶舎。
そのあとを、同じく乱戦から抜け出した飛信隊が追いかけていました。
慶舎が自陣にて陣形を立て直しているところへ、飛信隊が突撃。
なんと、信が趙軍大将・慶舎の首を取ったのです。
しかし、黒羊丘戦はまだ終わりませんでした。
紀彗が慶舎討ち死にの知らせを隠したのです。
依然、黒羊は中央の丘を制圧する戦いが続くこととなりました。
↓キングダムのアニメを見るなら↓
桓騎の残虐的な策略
そんななか、紀彗軍の兵士を拷問して紀彗の弱点を知った桓騎は、新たな一手を打ちます。
黒羊丘戦5日目、紀彗は思いもよらぬ光景を眼にします。
黒羊丘内にあった村々から煙がたっていたのです。
そして、桓騎から贈られてきた死体のアーチ。
そう、桓騎は黒羊丘に住む民間人を虐殺して回ったのです。
そして桓騎の凶刃は紀彗の居城、離眼城へと向けられていました。
それは、紀彗に
「黒羊丘に残って戦うこと」
と
「黒羊丘を明け渡して離眼城へ向かうこと」
の選択を迫る桓騎の策だったのです。
そして紀彗は離眼城をとり、黒羊丘から離脱しました。
これにより、秦は黒羊丘を手に入れたのです。
そしてそれは、次の戦への大きな布石となるのです。
↓キングダムのアニメを見るなら↓