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【キングダム】呉鳳明(ごほうめい)2022年魏のラスボス?王賁と知略合戦?史実を徹底解説

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【キングダム】現在の呉鳳明はどれほど強い?戦力・能力から考察【キングダム考察】

【キングダム】呉鳳明(ごほうめい)が属する魏とは?

呉鳳明

中華のほぼ中央に位置する魏は、趙・韓同様に、春秋時代の晋から分裂してできた国です。

始祖は周の武王の弟、畢公高。

畢公高は畢(現在の西安付近)に封じられましたが、春秋時代に畢公高の子孫である 畢万が晋まで一族を率いて流れてきたといわれています。

そこで晋の分家・武公に仕官し、武公の子である献公のもとで武功を挙げて魏の地を得たわけです。

ここから畢万は、魏万と名乗るようになり、これが魏国の大元になります。

晋公族の力が減退すると、次第に諸侯の力が強大になり、やがて六卿といわれる6つの一族が政治を取り仕切るようになります。

魏氏もそのひとつでしたが、紀元前453年に魏駒が六卿のひとつ智氏を滅ぼしたことで、魏・趙・韓が晋から独立。

紀元前403年、魏・趙・韓が周王室から正式に諸侯に列せられます。

これにより、中華は戦国時代に突入しました。

勢いのあった魏は、紀元前5世紀半ばの文侯の時代には、内政・軍事ともに充実し、中華最強の座を手に入れました。

次代の武侯の治世もまだ国力は保たれていましたが、ここにきて魏国は重大なことに気づきました。

魏は中華の真ん中、中原に位置する国です。

中原は最も発展していた地域ですから、それが魏の国力の源だったことは間違いありません。

しかし、すでに発展した土地ということは、裏を返せば新しく開墾できる土地がないということ。

つまり、魏が新しい土地を得ようと思ったら、他国に侵攻するしかないのです

また、反対に考えれば、四方から敵が攻めてくる可能性もある、最も危険な国ともいえるのです。

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【キングダム】呉鳳明(ごほうめい) 魏では激しい戦争の日々が続く

しかし、紀元前370年、恵王(武侯の息子)の時代、斉と戦って大敗。

さらに力を付けつつあった秦から何度も侵攻を受け、一気に国力を落としてしまいます。

そうして、魏は覇者の座から転がり落ちたのです。

魏で特筆すべきは戦国四君のひとり、信陵君

信陵君 は、三代昭王の息子にあたり、多くの食客を抱えていました。

紀元前258年、趙の首都邯鄲が秦軍に包囲されると、魏へ援軍の要請が来ます。

王が拒否すると、姉が趙の平原君に嫁いでいた信陵君は食客を率いて自ら趙へ赴きました。

この時、侯嬴の助言で、王が軍に命令するための割符を盗み、国軍を動かしています。

これは重罪ですから、秦軍を退けた信陵君は、兄王の怒りを恐れてそのまま趙に留まります。

趙からすれば信陵君は救国の英雄ですからたいそう歓迎されました。

一方、信陵君を失った魏は秦に敗戦を重ね、安置王は信陵君に対して帰国を促します。

食客に説得され帰国した信陵君は兄王と和解すると、魏の上将軍となりました。

信陵君の就任で秦を除く各国が援軍を派遣。

信陵君はこの合従軍を率いて、見事に秦の蒙驚(もうごう)を破っています。

他国の軍がこれだけうまく動いたのも、信陵君への信頼が厚かった証拠でしょう。

しかし、史実上の魏の残念な点は、信陵君以降、際だった武将が現れなかった点です。

秦の画策により、兄王とふたたび不和に陥った信陵君は失意のあまり、深酒で死んでしまいます。

その後、魏は秦に攻められ続け、紀元前225年についに滅亡となりました。

とすると、『キングダム』では太子丹の存在をなかったことにするのでしょうか。

それは考えにくい。

ここで気になるのが、『キングダム』毒国反乱編で国の将軍として登場した樊於期の存在です。

実は史実上では、樊於期は秦国の将軍で、秦王政に冷遇されたため燕に亡命してきます。

『キングダム』では現在行方をくらませている樊於期ですが、彼が史実通りに燕に渡ったとしたら、と丹につながりがなくても秦と燕につながりが生まれます。

『キングダム』本編の樊於期は息子の流期を処刑され、秦を恨みに思っているでしょう。

太子丹をそそのかして、燕の目を秦に向けさせることもあるかもしれません。

そしてもう1点。『キングダム』ではまったくの別人に描かれている樊於期と桓騎ですが、史実上には同一人物説があります。

この説を活かして本編を展開するならば、例えば、李牧(りぼく)に敗北した桓騎(かんき)が燕に流れ、樊於期を見つけて彼と入れ替わったとしたら?

前述のように荊軻の暗殺には同行しなさそうですが、燕軍に入って秦を迎え撃つ可能性はありそうです。

燕との最終決戦は、樊於期と名乗っている桓騎との戦いになるかもしれません。

【キングダム】呉鳳明(ごほうめい) の真価はまだ発揮されていない?

信陵君が合従軍を率いたのは紀元前247年のこと。この年、荘襄王(政の父)が亡くなり、翌年に政が即位します。

『キングダム』本編からすると、魏の名将・信陵君は少し時代が前の人物といえます。

先にも書いたように、残念ながら魏には信陵君の他に際だった武将が登場しません。

その代わり『キングダム』では、原先生のオリジナルキャラクターが多く描かれています。

初めて魏の名のある将軍として登場した呉慶(ごけい)

呉慶を含む魏火龍七師。

そして、呉慶の息子である呉鳳明。

彼らが魏の将軍として、の前に立ちはだかってきます。

その中でもっとも危険な男が呉鳳明といえるでしょう。

【キングダム】呉鳳明(ごほうめい) 初登場は合従軍編

魏軍の総大将として姿を現しました。

軍略家だった父・呉慶と同様に高い軍略の才能を持っています。

しかし、呉鳳明を語る時に外せないのは、新しい兵器を生み出す才能でしょう。

合従軍編では

「作られてより百余年一度も敵に抜かれたことがない」

と秦軍将軍・張唐が誇った秦の国門・函谷関に、超巨大井蘭車をかけることに成功。

あの春申君(しゅんしんくん)

「魏には異質な武将が出てきたものだ」

と言わしめています。

呉風明の恐ろしいところは、兵器そのもので人を倒すのではなく、目的のために兵器を作れるところです。

超巨大な床弩は、函谷関に槍を突き刺し、人を上らせるために作ったものでした。

呉鳳明の発想の非凡さが知れます。

次に呉鳳明が登場したのは、著雍攻略戦です。

呉鳳明はこの戦に先んじて、景滑王に願い出て魏火龍七師のうち3人を連れてきていました。

この点に呉鳳明の用心深さが見て取れます。

また敗戦が濃厚になると、影武者を置いて素早く撤退したり、自身の軍略の師だった霊鳳すらも躊躇なく自分の盾にして逃げたりと、ドライかつ自己中心的な面も見せます。

「俺はあと一年で霊鳳に並び 次の一年で大きく引き離す」

「強き者が残らねば」

霊鳳を身代わりにした時、呉鳳明はこう言い切っています。

自分の才覚に強烈な自負と自信がある者にしかいえない台詞です。

こう考えると、秦軍が本腰を入れて魏攻略に移った時、最大の敵となるのは呉鳳明でしかありえないでしょう。

彼の下には、現在、魏火龍七師の生き残りである凱孟、そして霊鳳の部下だった狂戦士・乱美迫たちがそろっています。

今のところ、呉鳳明個人の武力は不明ですが、それを補う武の達人がいるのです。

また、魏の景滑王は穏やかで家臣の意見を聞き入れる度量は持っていますが、軍略という点に関してはあまり明るくなさそうです。

呉鳳明が討たれたと知れば、諦めて降伏しそうな雰囲気がある王です。

ならば、やはり魏でのラスボスは呉鳳明といえるでしょう。

実をいえば、呉鳳明の正確な実力というのは、いまだ計れていません。

なぜかというと、呉鳳明の立てた軍略、というものがまだ描かれていないからです。

著雍攻略戦では騰軍ですらつけいる隙を見いだせないほどの防衛網を作っていましたが、これは呉鳳明だけでなく霊鳳も関わっていた可能性があります。

とすると、呉鳳明が単独で動かした作戦は、合従軍編の序盤、公と対峙した際に見せた 流動力術、くらいしかありません。

そういった意味では、才能こそ端々に感じるものの、呉鳳明の真の実力は未知数といえるのです。

史実では、魏の滅亡は紀元前225年のこと。

攻めてきた将軍は王賁(おうほん)で、魏の首都・大梁に黄河の水を引いて水攻めにしたとあります。

『キングダム』でも王賁は著雍攻略戦で魏と縁づいていますから、この人選は十分にあり得ます。

著雍攻略戦では、呉鳳明の虚を突いた作戦を王賁が提案しました。

魏の最終決戦も、首都に水を引くのですから、並大抵ではない作戦が必要になるでしょう。

とすれば、 王賁(おうほん) と呉鳳明の知略合戦になる可能性は高そうです。

合従軍で魏国ぎこく軍総大将をつとめる。 かつて、秦国しんこくの麃公ひょうこう将軍に討たれた将軍・呉慶ごけいを父に持つ。

呉鳳明 - Character|TVアニメ「キングダム」公式サイト

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